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舞台
たけくらべ
■原作/樋口 一葉
■脚本・演出/田村 丸
■脚色・演出/小島 辰裕
大人へと成長する子どもたちの輝き
間もなく開かれる千束神社の大祭の準備で賑わう吉原にほど近いこの町。
色模様の絶えぬここでは子供達とて大人顔負けの生意気ぶり。
龍華寺のなまぐさ和尚の息子信如、大黒屋の大巻を姉に持ち行末は遊女の美登利。
淡い恋心を抱き合いながらも横町と表町の祭りの喧嘩の中、すれ違っていく二人。
祭りも終わり、子供の時とも別れが近づく。
「大人になんかなりたくない」
美登利のつぶやきは大人の世界に飲み込まれ、二人はそれぞれの道に旅立つのだった。
解説
樋口一葉が描く遊郭吉原を舞台にした少年少女の甘く切ない思春期を、語りと芝居と美しいスライドで紡ぎます。
今も昔も、子供が大人へと成長するその一瞬に見せる輝きは変わりません。
それは大人なら誰でもが心の奥底に持っている、宝物の様な時間なのです。
この作品は明治の物でありながら今も尚、いきいきとそれを語りかけてくれるのです。
(この作品は参加型非対応です)
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